いじめ問題に関する講演会

公開日 2022年01月25日(Tue)

1月21日。「いじめ問題に関する講演会」がありました。

目的は・・・

講演をとおして「心」について考え,自他を尊重し大切にできる心の涵養を測る。また,これまでの自分を振り返り,よりよい人間関係づくりの在り方について考える。

演題・講師の先生は・・・

「心とは」 山喜 高秀 教授(志學館大学リクエスト講義)

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人から決めつけられていませんか?

人をこと,自分のことを決めつけていませんか?

思い込んでいませんか?思い込みをはずす事が大切。

 

多様性を認める。本当のことを知っているのだろうか?

「人は人との間でしか自分のことは判らない・・」

日常の何気ない会話の中で,

相手の反応を見て自分のことを理解,確認している。

他人と共感できていることや,違う部分の発見で自分を理解し,

その何気ない会話の繰り返しが楽しい。

 

困りごとのやりとりは・・・

言語化 ー 身体化 ー 行動化

  • 言語化は言葉に変えて相談すること。
  • 身体化は消化できない悩みの緊張により体調に変化が起こる。過敏性胃腸炎や過呼吸,原因不明の発熱など。
  • 行動化はキレる,殴る,蹴る,物に当たるなど行動に移すこと。

行動化を踏みとどまれる力を持っている。

それは「頼れる」という力が無くなったときに行動化に繋がる。

人に頼れない人は心が成熟していないかもしれません。

大人になるということは,頼れるということ。

 

いじめがどうして悪いのか?

道徳に反するからとか犯罪だからとか・・知っている!!

法律や道徳を教える事も必要だか,それ以上に・・

他に幸せがある事,楽しいことがある事を教える。

何が幸せ・・自分の中で起こっていることを判っている人がいる

一人じゃないということ・・

 

人の存在は二人の関わり合いの中で生まれてくる。

喜んでくれる人,悲しんでくれる人がいないと自尊心は芽生えない。

人を使って自分のことを確かめる・・これが本当の自信。

本当の自信は・・・

「過去の自分と今の自分を比べて自分に対する事実を

確かめているから自信になる。」

ところがいつの間にか・・・人と比べて

人より優れた人を見ると何も根拠がないのに,

自分がダメだと決めつける。

逆に自分より劣っているのを感じると何も根拠がないのに,

自分が偉そうに思える。

 

最後に・・・

人間だから好き嫌いもある・・相性が合わない人は必ずいる・・

相性が合わない人を嫌いだと思うことは仕方がない・・

あえて,嫌いという必要もない・・

嫌いなのだから無理はしない・・

でも・・条件としては・・・

合わない人の存在を潰さないことです!!

存在を潰さない道具・・「あいさつ」は相性でしない。

「おはよう!」と言われたら「おはよう!」と返す

「お疲れ様!」と言われたら「お疲れ様!」と返す

お互いの存在を認めて潰さない「あいさつ」くらいはしましょう!!

本当に相性が合う人・・それを親友と言います。

昼休みや日曜日など自由な時間は,自分にとって親友と楽しむ。

それが「幸せ」です。

まだ,親友が見つかっていない人は慌てる必要もありません。

一生かけて相性探しをすればいい。見つかったとき・・

それはきっと,あなたにとって「大切なお守り」になります。

 

数多くの心に響くお話を聞くことができ,

教員生徒ともどもとても勉強になりました。

山喜 高秀先生,お忙しい中,

講演頂きましてありがとうございました。