公開日 2021年09月01日(Wed)
本日から二学期が始まりました。
新型コロナウイルス感染防止対策のため,まん延防止等重点措置区域内の学校は,期間中,全校集会等は校内放送等によって行うこととなりました。
登校後,早速検温器前に間隔を空けて並んでおります。
【生徒会役員任命式】
生徒会長 藤岡 紗季子 決意表明
【始業式】
【校長式辞の内容】
本日は防災の日。災害に対する備えを考える一日にしましょう。
今年の夏休みはコロナ,大雨,オリンピック,パラリンピックと
いろんな事が「ぎゅっ」と詰まった1ヶ月でした。
オリンピックやパラリンピックはコロナの状況で開催され,
複雑な思いもありましたが・・
アスリートのパフォーマンスには素直に感動し,歴代最多のメダル獲得をした日本人選手の活躍やボランティアの様子を目にすると自然と涙が出てくるほど感動しました。
「コンプレックス」
自分の欠点を抱え,人前に出る事をためらっている人は沢山いる。
坂本龍馬,西郷隆盛,アインシュタイン・・他にも・・歴史上の有名人でさえ,目に見えるところ,見えないところで皆「コンプレックス」を持っていました。
人と比べ欠点や弱点と思っているところを認識して,上手くつき合う方法を探ったり,克服したりする事を心理学の用語で「昇華」と言います。
「昇華」というのは・・・
自分のこうしたいけど,何かの事情でできないという
「もどかしさ」や「欲求」が実現できないときに,
それを別な方法や考え方で実行して,逆に成功させるという事です。
勿論,それには自分の考え方や努力する力も大事なことですが,
周りの理解や支援がとても大事になってきます。
3年生は夏休み中,来る9月16日から始まる就職試験に向けて,一生懸命,面接練習を頑張ってきました。
失敗しないようにするためには練習しかない。
そして,「これだけ練習したのだから」という自信。
さらに,
「支えてくれる周りの人の存在を信じる力」を得てほしいと思います。
パラリンピックの父と呼ばれるイギリスの医師のことば
「失ったものを数えるな,残されたものを最大限に生かせ」
選手のほとんどがこの言葉をモチベーションの基本に据えて想像を絶する厳しい人生を送り,それを乗り越え競技をしていると思います。
選手を支えるボランティアの方々の出来ない出来るの場面にあたり,
得意な事を生かす視点が大切であり,
その一方でできない事を向き合うのが,
人と人との思いやりのやりとりであると考えて取り組んでいるのではないでしょうか。
人は人には言えない何かしらのコンプレックスであったり,
誰もがわかる障害だったり,
それはどんな人でも持ち合わせているものです。
しかし人は,自分や他の人の力で「昇華」させる力も持っています。
「失ったものを数えるな,残されたものを最大限に生かせ」
という言葉は,パラリンピアンに限らず,
全ての人々に通用する教えであると思います。