公開日 2020年12月21日(Mon)
12月18日。
北朝鮮への拉致問題をテーマに,人権講演会がありました。
講師の方は。市川健一さんと市川龍子さんです。市川健一さんは拉致された市川修一さんの兄で,75歳である今でも当時のことをはっきりと記憶しており,一言一言が力の入った重い言葉でした。
また,龍子さんは健一さんの奥様で,修一さんの御父母をいつも近くで見ており,その時の悲痛な様子を聴者である生徒職員に訴えておりました。
<事前学習>(12月15日)
今回の人権講演会を実施するにあたり,北朝鮮への拉致問題を題材にした「めぐみ」のDVDを見て,現実にあった問題として考える。
そして12月18日に被害者家族である市川さんから,生の声を聞いて拉致問題が重大な人権侵害行為であることを理解し,人権尊重の精神を育む事を目的としました。
<人権講演会>
市川健一さん(市川修一さんの兄)
市川龍子さん
生徒会長,お礼のことば 講演のお礼に花束贈呈
1970年代~1980年代にかけて,日本政府が認定した北朝鮮による拉致事案は12件17名。そのうち5名は日本に帰国しているが,残りの12名は未だ帰国しておりません。
北朝鮮側からは8名死亡,4名入境せず主張していますが・・
1978年8月12日。市川修一さんは当時お付き合いされていた増元るみ子さんと吹上浜へドライブに行ったきり行方不明となりました。
後日,北朝鮮の工作員が二人を拉致したことが判明しました。
市川修一さんは1954年生まれ。生きていれば67歳。北朝鮮の地で生きていることを信じ続ける市川健一さん夫婦の講演を聴きながら,
「自分たちの兄弟,子どもたちが同じように拉致されたら・・・」
と想像するだけで,言葉にはできない悲しみがこみ上げてきました。
私たちにできる事は,この問題を風化させず,人権侵害行為を許さない,
「人権尊重の精神」を忘れずに語り継ぐ事が大切だと感じました。
市川健一さん,市川龍子さん,貴重な講演をありがとうございました。